デザイン本

BOOK REPORT vol.05 「となりのヘルベチカ マンガでわかる欧文フォントの世界」

おはこんばんにちは!はやぴ(@hayapiiii12)です。

今回のブックレポートは「となりのヘルベチカ マンガでわかる欧文フォントの世界」です。

欧文フォントを擬人化して漫画形式でフォントの成り立ちや特徴はもちろん、フォントが使われている身近な有名ブランドの紹介もあってわかりやすく、馴染みやすく解説してくれています。

フォントを擬人化!!?今までなかなかなかったコンセプトなので購入しました。

今回はこの本について購入目的やおすすめポイント、最後にせっかくなので私のお気に入りフォントも紹介したいと思います。

購入目的

今回の購入目的は以下になります。

  • 定番の欧文フォントを知るため(結構あやふやに覚えてしまっているので勉強しなおしたい)
  • デザインで使用する際になぜそのフォントにしたのか理由づけをより深く、正確性を持たせるためにフォントの成り立ちや歴史を知りたい
  • フォントの特徴を知りできるだけ適切な場面で使用していきたい

あとは私が漫画好きだったこともあり、単純に「めっちゃ面白そう・・」と思って購入したのもあります。

フォントの特徴や成り立ちを擬人化された外面や性格で知ることができる

この本の特徴はなんといってもフォントを「人」として視覚的に知ることができるというところです。

例えば「世界で最も愛されている書体」と言われているヘルベチカは正統派優等生の御曹司だったり、セリフが細かく可読性の高いローマン体「タイムズ・ニュー・ローマン」は辛口で面倒見がいいメガネをかけた女性になっている・・など、そのフォントが持つ特徴や成り立ちを人間に置き換えて伝えてくれます。

それぞれのフォントが個性的で話し方もファッションすらも違う。まるで本当に実在しているような人物像となっています。

似通ったフォントでも少しづつ特徴は異なるため擬人化されるとフォントの雰囲気が掴みやすくわかりやすいです。

フォント同士のつながりも知ることができる

ヘルベチカとヘルベチカの代替書体と言われているアリアル、時代と国境は違えど深い関係性をもつキャズロンとギャラモンなどフォント同士の関係性の発見ができます。

親友同士だったり師弟関係だったり・・関係性が人間のそれと似ていて親しみやすさすらも覚えます。

中には教授になっているフォントもいて、その講義を違うフォントが熱心に聞いていたり・・君たち本当にフォントなの?とクスッと笑える部分もあります。

今回の本を読んでお気に入りになったフォント紹介

せっかくなので最後に私のお気に入りのフォントをいくつか紹介してみます。

すでにお気に入りのフォントもあれば、この本を読んでその特徴・成り立ちに惚れ込んだフォントもあります。

DIN(ディン)

元々お気に入りのフォントのひとつです。視認性が高い上に直線的でバランスが良いため、キャンペーンバナーやグラフィックデザインなどによく使用しています。

DINのキャラクターは真面目で礼儀正しいメガネ男子で建物の案内役。まさに形が整っており、海外の道路標識や交通機関の案内板によく使用されているDINそのものを現していて「まんまや・・!」と思いました。

Gill Sans(ギルサン)

単純に擬人化されたギルサン氏に惚れました笑

硬くて気難しい雰囲気なのに意外と優しくて人間味を感じる英国紳士・・。彼もメガネをかけており、勝手ながら某ドラマの「逃げるは◯だが役に立つ」の平匡さんを重ねてしまいました。普段何気なく使っていた定番フォントにこんな歴史と性格があったなんてな〜。

Optima(オプティマ)

セリフのないローマン体、オプティマさんはショートカットの華奢な女性でフォントの曲線の優美さをまんま表したかのようなキャラクターです。

このフォントもまさに!な雰囲気です。バーで普段人前では吸わないタバコを吸っていてほしい(妄想乙)

女性に特化したサービス事業に携わっていた頃に使用していたのでお世話になっているフォントの一つでもあります。

Times New Roman(タイムズニューローマン)

ローマン体の中で一番好きだと思います、タイムズニューローマン。デバイスフォントで使用できるし可読性も高い。新聞の本文用に開発されたと知り、だから使いやすいのか!と納得。

キャラクター性はぴったりで聡明な雰囲気とやはりメガネ。ただ私が想像していたタイムズニューローマンさんはスーツを着こなす長身のちょび髭英国紳士だったのでそこだけ「なるほど〜!」となりました。確かに女性の大学教授な雰囲気もある。私も教授の授業聞きたい。

Peignot(ペイニョ)

擬人化が完全にタイプでした。ピアスツーブロック八重歯男子最高です。

アーティスティックな感じが強めなフォントだったので利用する場面が中々なかったのですがどこかで彼を使いたい・・使いたい・・(怖い)

まとめ

今回は「となりのヘルベチカ マンガでわかる欧文フォントの世界」をご紹介しました。欧文フォントという普段見慣れているけど特徴や成り立ちは中々知る機会がないのでこうやってマンガでわかりやすく知見を得られるのはデザイナーはもちろん、フォントについて少しでも興味を持っている方にもおすすめです。

ぜひ読んでみてお気に入りの欧文フォントを見つけてみてください!