5月、友達の結婚式で地元に帰省した。
今年の年末年始は帰省しなかったので9ヶ月ぶりの地元、実家だ。
一番落ち着く場所だ。地元だからということもあるけれど、知ってる道、知ってる人たち。空港に着いた瞬間、空気が一瞬に変わる。ほっとする。
変わらないものもあれば変わるものもある。
母とよく行ったスーパーは潰れて整骨院になっていた。実家のソファが買い替えられていた。親の身体がまた少し萎んでいた。
友達はどんどん結婚して、新しい命も産まれている。出会ったり別れたり、人もモノもコトも当たり前だけど進んでいる。
ここ一年、地元に戻りたい気持ちが一層強くなっている。
年齢もあってか最近は特にふと考え込んでしまったりしている。
環境が変わったり、仕事のやりがいを見つけたりでなんだかんだ上京してから6年が経った。
出会いも別れもたくさん経験した。東京では色々な感情や思考に出会うことができた。
ありがたいことに私はやりたい仕事も見つけることができた。ふわふわしていた自分の人生にひとつの軸のようなものを見つけることができた。
でも、元々地元での生活、地元のために役に立ちたいとう気持ちは6年前から変わっていない。そろそろ戻りどきかなぁとぼんやり考えている。
戻ったらきっと、自分の人生をリアルに考えなくてはならない環境がグッと側にくると思う。
仕事と自分の人生。どちらも大切にしていきたいのは変わらない。
難しいな、29歳。考えてこなかった結婚や親、この先の人生。もっと一直線に集中できればいいのに。自分にはそれができない。
でもひとつわかってることは「いずれ戻る場所がある」ということだ。
私ができることはなんだろう。私を育ててくれた場所になにができるだろう。
自分の決断が正しいのかどうかはわからない。この先なにがあるかもわからない。
8月に帰省するためのチケットを予約した。その頃はなにが変わってるだろう。なにが変わってないだろう。